★★★★
2022年-2024年
全7巻

●あらすじ(GEMINIより)
群青ピズによる『千年戦争後の魔族たち~エンドロールジャーニー~』は、世界を揺るがした長き戦いが決着を迎えた「その後」の世界を舞台に、生き残った者たちの生き様を描いたファンタジー・ロードムービー作品です。
人類と魔族が激しい争いを繰り広げてきた「千年戦争」は、勇者一行の活躍によって魔王が倒されたことで終結を迎えました。平和が訪れ復興へと歩み出す人間の世界とは対照的に、戦いに敗れた魔族たちは指導者を失い、かつての勢力を完全に衰退させて散り散りになります。住処や存在意義を奪われた者たちは、隠れ潜むようにして終戦後の世界を生きていました。
主人公である魔族の少年・アルタは、かつて戦争で猛威を振るった魔族の一員でありながら、敗戦によって居場所を失い、あてもなく広大な大陸をさまよっていました。旅の途中で、同じく戦後の混乱の中で生きる仲間たちや、かつての敵であった人間たちと遭遇していきます。戦時中の憎しみや傷跡が癒えきっていない世界において、アルタたちは偏見や恐怖の目に晒されながらも、平和になった新たな世界で自分たちが生きていくための「答え」を探し求めます。
本作は、華々しい英雄譚やド派手なバトルを描いた「本編」が終わったあとの世界、すなわちエンドロールのような時間を静かに紡いでいきます。かつて敵味方として殺し合った過去を持ちながらも、日常を取り戻そうとする人々との交流や、旅先で出逢う美しい風景、ささやかな食事を通して、魔族たちの切なくも温かい心の交流が描かれます。
戦争という苛烈な歴史の陰で置き去りにされた敗者たちが、絶望を乗り越えて自らの足で新たな未来へと歩み出していく姿を描いた、深みと哀愁に満ちた感動作です。
●感想
葬送のフリーレンが魔王を倒した後の世界を描きつつ、過去を振り返る作品でしたが、こちらの作品も魔王を倒した後、人間に転生した魔王の話。
なかなか難しい内容ですね。