「センゴク権兵衛」@宮下英樹

★★★★★

全27巻

2015年-2022年


センゴクの第四部となり、最終です。

これまで15巻ずつで構成されてきましたが、最後は27巻と超大作となっています。

これなら分けて第五部で終わりでも良かったかもしれませんね。

第四部はセンゴクが大失態を犯した九州での戸次川の戦いが描かれています。

そして、秀吉の死とその後の関ケ原の戦い、最後は権兵衛の死で幕を閉じます。

センゴクは失敗から学ぶことが主題となっていて、その中でも最大の失敗である戸次川の戦いは壮大なスケールで描かれていました。

第三部で強敵であった長宗我部氏が加わり、いよいよ島津家との戦いとなります。

信長の野望をやっていても圧倒的な戦闘力を持つ島津家久がなぜ強いのかが描かれていました。

それにしても、この戦いでの代償はものすごいものです。

これまで非常に強く描かれていた長宗我部信親が倒されるなど、驚きの展開を史実通りに描かれてます。

その後、領地没収となり家臣は散り散り。

そこから色々と学んで、小田原攻めで功績を上げ大名に復帰など、他の武将が没落後に復帰するのが非常に難しいことも描きつつ、センゴクが初代小諸藩藩主となるなど、より凄さがわかりやすいです。

以前小諸城に行きましたが、こういった背景を知って観てみるとまた違ったものになっていたと思います。

もう一度行きたくなりました。

そんな秀吉の最古参家臣が、関ヶ原の戦いでは徳川方につくなど、意味深いものがあります。

このセンゴク四部作は歴史漫画の傑作だと思います。

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