2020年8月27日
★★★★
2010年
全3巻
ベストセラーとなっている「三国志」は諸葛亮孔明が五丈原に没するところまでで終わります。
その後の孔明の弟子であった姜維が公明の意思を継いで魏を倒そうと何度も北伐を行う話が中心となります。
それ以外にも司馬懿仲達の子供たちが曹操亡き後、魏を乗っ取り、三国を統一して晋を建国するところまでの話となっています。
それにしても、あれだけかっこよく扱われた姜維ですが、この作品では負けてばかりの悲しい武将となってしまっています。
史実通りなのかもしれませんが、孔明のあとを継ぐには無理があったかという感じが全開です。
それにしても正しいことを言ったものが粛清される世の中は、今も昔も変わらないのかもしれませんね。
この三国志からは特にその流れが強く描かれていることが多い気がします。
自分の意見を伝えて殺されるなら、家に籠って別の策を考えたほうが良い。
劉禅のように本当の馬鹿になったほうが、最後まで生き延びられるのかもしれません。
何千年経っても変わらない政治学のようなものを強く感じました。