「罠ガール」@緑山のぶひろ

★★★★

全9巻

2017年-2024年

●あらすじ

農家の女子高生・朝比奈千代丸が主人公のリアルな罠猟コミックです。千代丸は、田畑を荒らす野生動物から作物を守るため、18歳にして「わな猟免許」を取得し、日々奮闘しています。罠猟の基本から、動物を捕らえる技術、さらには捕獲した獲物を活用するジビエ料理の挑戦まで描かれ、狩猟や農業のリアルな側面が伝わる作品です。

物語では、幼なじみの昼間レモンや周囲の人々とともに、農業や地域を支える日常がユーモラスかつ実直に展開されます。また、シカやイノシシなどの捕獲だけでなく、ジビエ肉の衛生的な加工方法や料理、さらには捕獲対象となる動物の生態など、専門的な知識も紹介されています。

シリーズ終盤では、野生のツキノワグマとの遭遇が描かれ、狩猟活動の緊張感や現実の厳しさを伝えるとともに、千代丸の成長や仲間たちとの絆が物語に深みを加えています。本作は、農業や狩猟の魅力をコミカルに描きつつも、命に向き合うテーマをしっかりと伝える作品となっています。

●感想

狩猟の漫画も増えてきた気がします。

現在、クマの出没が多く、一方で猟友会が熊の駆除を拒否する問題も出てきて、なかなか難しいなぁと思います。

猟師は義務じゃないし、しかし熊以外にも猪やシカなどによる被害もでており、今後こういう問題をどう対処していくべきか問われている気がしました。

高校生にして罠の免許を取得し、罠について学んでいく少女たち。

それが、罠だけでなく、皮のなめしやレザークラフト、ジビエ料理などいろいろな方向に話が進んでいくのが面白いですね。

良い漫画だと思います。

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