★★★
全1巻
2011年

『ウチはおおきい』は、とある街にひっそりと佇む、大きくてレトロな木造洋館風のアパート「緑風館(りょくふうかん)」を舞台に、そこに集った個性豊かすぎる訳あり美女たちの風変わりで温かい共同生活を描いたハートフル・アパートメントコメディです。
物語の案内役となるのは、緑風館の大家の孫であり、管理人見習いとして居候することになった高校生の少年「晴(はる)」。彼がこの大きなお屋敷で出会う住人たちは、誰もが目を見張るほどの「高スペック」でありながら、どこか社会のレールから外れてしまった魅力的な女性ばかりでした。
東大を首席で卒業するほどの超天才でありながら、なぜか定職に就かずアパートでダラダラと過ごしているニートの才媛「サエ」。実家が誰もが知る超大富豪でお金には一切困っていないものの、社会勉強(?)と称して緑風館に引きこもり、独自のマイペースな生活を満喫している女子大生。さらに、一見するとお淑やかで完璧な大人の女性に見えるものの、私生活では致命的なほどズボラで抜けた一面を持つ社会人など、美女たちの私生活は破天荒そのものです。
晴は、そんな彼女たちに振り回され、部屋の片付けや食事の世話、日々のトラブルの仲裁といった「お世話係」として日々奔走することになります。最初は彼女たちのあまりの自由奔放さに呆れ、困惑する晴でしたが、同じ屋根の下でご飯を食べ、他愛のない時間を共有していくうちに、彼女たちが抱える等身大の悩みや、不器用ながらも自分らしく生きようとする真っ直ぐな素顔を知っていくことになります。
世間一般の「普通」や「優秀」という枠組みには嵌まらないけれど、緑風館という大きくて優しい器の中で、互いの個性を認め合いながら寄り添って暮らす住人たち。クスッと笑えるコミカルな日常のなかに、現代を生きる人々への優しい肯定感が心地よく漂う、1巻完結ながらも読後に心がじんわりと温かくなる素敵な物語です。
●感想
何かよくわからない雰囲気の漫画でした。