★★★★★
2007年-2012年
全15巻
「センゴク」の第二部となる続編。
前回が小谷城の戦いまででしたが、その構成により千石の領地をもらい、名実ともにセンゴクとなります。
そこから、長島一向一揆や長篠の戦いを得て、甲州征伐による武田氏滅亡までが第二部となっています。
この中での時代考察の素晴らしさと言ったらありません。
ちょっと歴史を知っているだけだと長篠の戦いからすぐに武田氏は滅亡したのではと思うのですが、そんな事はありません。
その後も6年間武田氏は存続し続けました。
武田勝頼は偉大な信玄を持ったがゆえの苦悩が描かれています。
よく勝頼は愚将であったのではないかという話が出てきますが、こちらでは全くそんなことはありません。
戦国時代の家臣との関係や裏切りを見事に描いた、非常に素晴らしい漫画だと思いました。
こうなると第三部もものすごい楽しみです。