「地の底の魔法使い」@平浜矢陸

★★★

2018年

全2巻

●あらすじ(チャットGPTより)

異形の怪物によって魔法使いが狩り尽くされ、絶滅したとされる残酷な世界。頼れる身寄りのない少年・クニミと幼い妹のチサヨは、理不尽な暴力を振るう管理者「ヒュケナイ」の手下として、生きる希望すら持てない過酷な労働環境の中で奴隷のような日々を強いられていた。これ以上ここにいては妹の命が危ない――。追い詰められたクニミは、妹を連れて決死の覚悟で脱走を試みる。

しかし、ヒュケナイたちの追手に追われ逃走する最中、突如として激しい大地震が発生。地表が裂け、逃げ場を失った二人は暗闇が広がる巨大な地割れの底へと飲み込まれてしまうのだった。

命を落としたかと思われた二人だったが、目を覚ましたクニミが辿り着いたのは、地上からは存在すら知られていない「地の底の世界」だった。そこは絶滅したはずの魔法使いたちが密かに潜んで暮らす隠れ里「マグシュ・アウロラ」。地下世界の人々に助けられたクニミは、そこで衝撃的な事実を告げられる。自分こそが、この滅びゆく里を救うために語り継がれてきた<予言の子>であるというのだ。

平穏とは程遠い過酷な運命を突きつけられたクニミは、大切な妹を守るため、そして生き残るために魔法の力を学び始める。しかし、地の底の世界にもまた、世界を侵食する謎の脅威<汚穢(ソルデス)>の影が迫っていた――。

絶望的な地上の支配から逃れた先に待っていたのは、世界の存亡を賭けた新たなる残酷な戦いだった。絶滅したはずの魔法と命の価値を巡る、重厚で美しいダークファンタジー。地底という閉ざされた世界で描かれる少年少女の運命と、壮大なスケールで紡がれる奇跡の物語!

●感想

圧倒的な画力と緻密に構築された世界観は間違いなく魅力的で、引き込まれる要素を持った作品です。しかし、専門用語の多さや説明不足な部分が目立ち、ストーリーの展開がやや難解に感じられるのが惜しいところ。設定の深さに対して物語が駆け足気味に進んでしまうため、初見では世界観を理解しきれないまま置いていかれる感覚が残ります。万人受けはしにくいものの、重厚でシリアスな作品が好きな人には刺さる一作です。

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