「加治隆介の議」@弘兼憲史

★★★★☆

1991年-1998年

全10巻

大人気シリーズである「課長島耕作」を書いている弘兼憲史氏が新たに政治家を主役にした漫画を描きました。
非常に面白いです。
政治家であった父や兄が不慮の事故に遭い無くなった後を継ぎ、政治家になります。
政治の世界の黒い闇、派閥、政治信念の無い連合。
日本でまさに同じようなことがありました。その内容を皮肉りながら非常にうまくまとめています。
新党がどんどんできていっては消滅していくところ、政治の本来の仕事を行わずに派閥争いばかり行うところは、きっと現実も同じなのでしょう。
社会党系が与党となり理想論で政治を動かしていこうとして無理が生じたり、やくざとの関係が取りざたされて辞職したり、政治家は大変だなぁと思いました。
最後は総理大臣になり終わりますが、それまでの総理大臣は皆批判を浴びています。総理大臣になることが良いことなのか、考えさせられる描写があったのが印象的です。
こんな人が日本の政治家に増えたら、日本は良い国になりそうです。

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