★★★★
全9巻
2018年-2021年

●あらすじ(GEMINIより)
主人公・高坂哲也は、職場で見かける理想の女性・冴木麻美に強い執着を抱き、彼女の日常生活や行動パターンを密かに観察・記録するストーカー行為を重ねていました。直接告白する勇気を持てないまま、物陰から彼女を見つめ、ストーキングによって得た情報だけを頼りに妄想を膨らませる歪んだ欲望を満たす日々を送っていたのです。高坂にとって、その密かな好意とストーキング行為こそが退屈な日常の唯一の生きがいとなっていました。
しかし、ある日ほんのわずかな不注意から、高坂の長年のストーカー行為が麻美本人に完全に発覚してしまいます。麻美から拒絶され激しいなじりを受けると同時に、その事実は職場や周囲の人間関係へと瞬く間に広がり、高坂の平穏だった社会的立場や日常は一瞬にして崩壊を迎えます。
自分の過ちによってすべてを失い、深い絶望の淵に突き落とされた高坂。しかし、恐怖と破滅はそれだけにとどまりませんでした。ストーカー行為の発覚をきっかけに、事態は単なる個人の人間関係の破綻を超え、麻美の周囲に渦巻く更なる狂気や不可解な事件、そして思いも寄らない危険な裏社会のトラブルへと発展していきます。
追う立場から一転して追い詰められる側となった高坂は、己の犯した罪の代償と向き合いながら、泥沼のような事態に巻き込まれていきます。歪んだ一途な執着心が引き起こした破滅の連鎖、欲望と不条理が交錯する人間ドラマ、そして次々と押し寄せる予想外のサスペンス展開を描いたスリラー作品です。
●感想
あまり期待しないで読んだら、思った以上に面白かったです。