★★★★
2014年-2021年
全12巻

●あらすじ(チャットGPTより)
不能犯 は、原作:宮月新、作画:神崎裕也 によるサイコサスペンス作品である。舞台は現代日本。物語は、黒いスーツをまとった謎の男・宇相吹正(うそぶき ただし)を中心に展開していく。
宇相吹は、表向きには普通の人間に見えるが、他人の心理を巧みに操る異様な能力を持っている。彼は相手に強烈な暗示を与え、「自分は死ぬ」と思い込ませることで、心臓麻痺、自殺、事故などを引き起こす。しかし宇相吹自身は直接手を下しておらず、証拠も残らないため、法律では殺人を立証できない。そのため彼の犯罪は“不能犯”と呼ばれている。
物語では毎回、強い恨みや欲望を抱えた人間が宇相吹に接触する。不倫相手を消したい妻、権力争いに敗れた会社員、いじめに苦しむ若者など、依頼人たちは「誰かを消したい」という願望を持ちながら宇相吹に救いを求める。しかし宇相吹は単純な殺し屋ではなく、依頼人の内面に潜む醜さや狂気をあぶり出していく。事件の結末では、依頼人自身も破滅へ向かうことが多く、人間の欲望の恐ろしさが強調される。
一方で警視庁の刑事・多田友子は、不可解な連続死事件の裏に宇相吹の存在を感じ取り、執拗に追跡を続ける。多田は数少ない“宇相吹の暗示が効きにくい人物”であり、彼に対抗できる存在として描かれている。しかし捜査を進めるうちに、彼女自身も人間の悪意や狂気に触れ、精神的に追い詰められていく。
物語後半では、宇相吹の過去や能力の秘密にも迫っていく。彼は単なる超能力者ではなく、人間社会そのものへの強い絶望を抱えており、その価値観が事件を通じて浮かび上がっていく。そして多田との対立を軸に、“人間は本当に善良なのか”というテーマが深く掘り下げられていく。
本作は単なるホラーではなく、人間心理を中心に描いたダークサスペンスである。恐ろしいのは超常的な能力そのものではなく、そこに引き寄せられる人々の欲望や憎悪であり、読者に強い不気味さと後味の悪さを残す作品となっている。
●感想
眼を見ただけで人を殺せる。
捕まえることが出来ないため、不能犯。
しかし、その能力が通じない人がいて、その人に何とか自分を殺してもらおうとするといった、なかなか難しい作品。
それなりに面白かった。