★★★
2018年‐2020年
全4巻

●あらすじ(チャットGPTより)
宇宙世紀0079年11月22日、一年戦争は大きな転換点を迎える。地球連邦軍は、かつてコロニー落としによって壊滅的被害を受けたオーストラリア大陸において、大規模な反攻作戦を開始した。作戦の要は、大陸内の戦略拠点を同時に制圧し、それを足掛かりに一気に全土を奪還することであった。中央のアリス・スプリングスには第1主力部隊レッド・ポッサム、北部ダーウィンには第2主力部隊グリーン・イキドナ、南部アデレードには第3主力部隊イエロー・クオッカがそれぞれ侵攻し、三方向からの同時攻撃によってジオン勢力を圧迫していく。
しかし、この正規作戦とは別に、極めて異質な存在として投入されたのが、マスター・P・レイヤー大尉率いる特殊遊撃モビルスーツ部隊「ホワイト・ディンゴ」であった。彼らは通常の指揮系統から独立し、連邦軍オーストラリア方面司令官スタンリー大佐の直命を受けて行動する精鋭部隊であり、最前線の中でも特に危険な戦域へと送り込まれる。任務は固定されず、偵察、奇襲、敵拠点の急襲、友軍の救援など、多岐にわたる。いわば“戦場の穴を埋める存在”として機能し、その機動力と柔軟性によって戦局を陰で支える役割を担っていた。
彼らが戦う大地は、かつての豊かな自然や都市の面影をほとんど残していない。コロニー落着によって生じたクレーターや異常環境が広がり、補給も困難な過酷な戦場である。こうした環境は兵士たちの精神と肉体を削り取り、戦争の非情さをより一層際立たせる。ホワイト・ディンゴの隊員たちも例外ではなく、それぞれが過去や葛藤を抱えながら任務に臨んでいく。
物語は、華々しい勝利の連続ではなく、むしろ局地的な戦闘の積み重ねとして描かれる。敵であるジオン軍もまた、この地で生き延びるために戦う兵士たちであり、単純な善悪の構図には収まらない。戦闘の中で交錯する人間同士の思惑や感情、そして任務と良心の狭間で揺れる兵士たちの姿が、本作の大きなテーマとなっている。
やがて連邦軍の反攻は徐々に成果を上げていくが、その裏では数えきれない犠牲と消耗が積み重なっていく。ホワイト・ディンゴもまた、幾度もの死線を越える中で仲間を失い、戦う意味を問い続けることになる。彼らの戦いは、単なる戦局の一部でありながら、同時に「戦争とは何か」という根源的な問いを浮き彫りにするものであった。
このように本作は、大規模作戦の一断面を描きつつ、最前線で戦う兵士たちの現実に焦点を当てることで、ガンダムシリーズの持つ反戦的テーマをより生々しく表現している。ホワイト・ディンゴの軌跡は、勝敗を超えた人間の物語として、読者に強い余韻を残すのである。
●感想
ガンダムの派手さはないけど、一部隊の趣はあります。