★★★★
全7巻
2020年-2024年

●あらすじ(チャットGPTより)
『ラスボス、やめてみた ~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~』(原作:坂木持丸、漫画:つきやまなみき)は、かつて世界を支配した“魔王”が、あっさりとその座を捨てて第二の人生を歩むという、逆転発想の異世界ファンタジーである。物語の主人公・魔帝メナスは、世界の恐怖と秩序を司る存在として長らく君臨してきたが、ある日、勇者一行との戦いの末に「敗れたふり」をして姿を消す。彼はもう、支配や戦いに疲れていたのだ。自由を求め、誰にも縛られずに生きる――そんな“引退生活”を望んでいた。
メナスは、かつての部下である魔族や精霊たちにも正体を隠し、辺境の村で普通の人間としての生活を始める。しかし、元ラスボスゆえに常識外れの強さと魔力を持ち、何気ない行動がすぐに周囲の注目を集めてしまう。村を襲う魔獣を瞬殺したり、偶然助けた少女に感謝され英雄扱いされたりと、隠遁生活は思うようにいかない。それでもメナスは「世界を壊すより、今は世界を楽しみたい」と、自由な放浪の旅へ出る決意を固める。
旅の途中で彼は、かつて敵対した勇者の仲間や、魔王時代の配下だった七魔王の生き残り、さらには自分の存在を信奉する新興宗教の信者たちなど、過去の影と再び向き合うことになる。彼が消えたことで均衡を失った世界では、戦乱や権力争いが再び広がりつつあり、メナスは皮肉にも再び“救世主”として動かざるを得なくなる。
本作は、“ラスボスが平和を求めて旅をする”という構図の中に、力の使い方、孤独、そして「何のために生きるのか」というテーマを重ねている。圧倒的な力を持ちながら、誰かを支配することよりも「生きる意味」を探す物語。重厚な戦闘とユーモアを織り交ぜながら、メナスの“やめたあとの人生”が静かに、そして壮大に描かれていく。
●感想
タイトルが長い名前のシリーズはサクッと読めて面白いですね。
どれもすっきりする終わり方なのもいい感じ。
こちらもラスボスが生きていたというところからのスタートで面白いです。
全4巻というのも無理に引っ張らずに程よいところで終わっていたので、最後まで楽しく読めました。