「神アプリ」@栗原正尚

★★★★

2012年-2020年

全27巻

●あらすじ(チャットGPTより)

物語の主人公は、大学受験に失敗し、仕方なく漫画専門学校に通う冴えない青年・御子柴亮(みこしば りょう)。彼は目立たず、特に秀でたものもない、ごく普通の若者だった。しかしある日、彼のもとに謎のスマートフォンが宅配で届く。このスマホには「神アプリ」と呼ばれる異常な機能が搭載されており、信号機の操作、他人の盗聴、覗き見など、現実世界では到底不可能であり違法な行為を実行できる機能が詰め込まれていた。

当初は悪戯か嘘だろうと半信半疑だった亮だったが、実際にそれらの機能が現実に作用することを体感し、次第にその強大な力に溺れていく。やがて彼はアプリの使用料として800万円以上の膨大な請求を受け、現実の生活が崩壊しかける。警察の捜査が自宅にまで及び、絶望の淵に立たされる中、亮は「神アプリ」を管理する謎の組織「ゴッド・ツールズ」から、報酬付きの“ハンター”任務を持ちかけられる。これは犯罪者を捕らえることでアプリ使用料の借金を相殺できるというものだった。

亮はその提案を受け入れ、やがて同じようにアプリを手にした他のユーザーたちと共に「チームM」を結成する。メンバーには、身体能力に優れた東雲勇輝、頭脳派の巻上理世、心にトラウマを抱える立花静香など個性豊かな人物が集まり、それぞれの思惑や過去が複雑に交錯する中、彼らは“アプリの力を使って犯罪者を追う”という異常な現実に巻き込まれていく。

物語は単なる能力バトルやサスペンスにとどまらず、「神アプリ」に付随するポイント制度や制約、組織との契約といった要素を通じて、社会の仕組みや倫理観の曖昧さに鋭く切り込んでいる。アプリの使用にはポイントが必要であり、行動に応じてポイントが増減する。使い方を誤れば、アプリの“罰”として身体的・精神的な制裁を受けることもある。このような設定は、現実におけるSNS依存やネットの匿名性に潜む危険性を象徴しており、作品全体を通じて一貫したテーマとなっている。

やがて亮は、かつてのような平凡な日常には二度と戻れないことを悟り、自分の信念と目的を模索しながら過酷な戦いに挑んでいく。アプリという仮想の力を手にした者同士の戦いは、単なる暴力ではなく、知恵・情報・心理戦の連続であり、読者に多くの緊張感と問いを投げかける。

『神アプリ』は、テクノロジーの発展によって人間の倫理や道徳がいかに崩れていくかを描いた警鐘的な作品であり、暴力と欲望が渦巻く中にも、弱者である御子柴亮の人間的成長と葛藤が丁寧に描かれている点に深い魅力がある。現代社会の闇を鋭くえぐりながら、最後まで読者を引き込む力を持つ異色のサスペンスである。

●感想

始めはそれほど面白くなかったのですが、次第にハマっていきました。

こんなアプリやスマホは無いんですけどね。

それがだんだん自分の親ではという話になり、なかなか引き込まれていきます。

すごい面白いわけではないですけど、読みやすい漫画でした。

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