★★★★★
全26巻
2017年-2024年
●あらすじ
家族愛と犯罪が交錯するスリリングな物語です。主人公の鳥栖哲雄は、平凡な会社員で小説執筆が趣味の中年男性。彼は大学生の娘・零花の彼氏が危険な人物であることを偶然知り、娘を守るためにその男を殺害してしまいます。
哲雄は完全犯罪を目指し、証拠を隠滅するために冷静に行動しますが、被害者が暴力団の息子だったことが判明。哲雄とその家族は、組織から執拗に追われることになります。暴力団の追跡をかわしながらも、哲雄は家族を守るために、自身の知識と機転を駆使して戦い続けます。
物語は、普通の家族が犯罪に巻き込まれる極限状態と、それを乗り越えようとする父親の奮闘を中心に展開。哲雄の一線を越えた行動と家族愛の葛藤が描かれる一方で、追い詰める暴力団側の緻密な策略も絡み合い、息をつかせぬ展開が続きます。家族を守るため、平凡な男が闇社会に立ち向かう姿が描かれたスリル満点の作品です。
●感想
娘の彼氏を殺すところから始まるストーリー。
娘の彼氏が半グレでその彼氏を殺したあと半グレに疑われて、その疑念を払拭するためにいろいろ策を練るところまでは以前読んだのですが、その後まだずっと続いていたとは思いませんでした。
しかも、夫よりも妻のほうが過去が濃くて、宗教団体の話にいくとは思ってもいませんでした。
これは面倒くさい話になりそうだなぁと読み進めていったのですが、たしかに面倒くさい話になったのですが、面白い。
さらにそこから大量殺人者と対決する話になっていき、ラストはそう来るかという展開に。
最後は悲しい結末な気もしますが、これはこれで良いのかなとも思います。
非常に読み応えのある作品でした。
