2020年10月10日
★★★★
全3巻(文庫版)
武田信玄の跡を継いだ愚将のように語られることが多い武田勝頼を描いた作品。
非常に良いです。
原作が新田次郎ということもあるかと思いますが、信玄を失った後の武田家の団結力が崩壊していく様がよく描かれています。
武田信玄が偉大過ぎたのでしょう。
まとめたくてもまとめきれない、先代の遺志ばかり尊重する家臣団を悩み・苦しみながら統率していく様がよく描かれています。
この関係性なら長篠の戦のようになったことも頷けます。
読み応えのある作品でした。
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