★★★
2015年-2020年
全10巻

●あらすじ(チャットGPTより)
『宇宙戦艦ティラミス』は、地球連邦軍の若きエースパイロット スバル・イチノセを主人公に描く、SFロボット戦争ものの体裁をとりながら、壮大さとシリアスさを徹底的に裏切るギャグと日常系コメディを融合させた作品である。舞台は宇宙世紀でも銀河紀元でもなく“宇宙暦0158年”。人類は宇宙進出を果たし、地球連邦とメトゥス連合との間で長引く戦争状態にある。だが物語の中心となる戦艦「ティラミス」では、兵士たちの緊張感とは裏腹に、主人公スバルの異様なまでのマイペースさとコミカルな騒動が日常的に繰り返される。
スバルは天才的な操縦技術を持ち、専用機 デュランダルを駆使して敵勢力と戦う“英雄”として扱われている。だがその性格は極度の人見知りで、他者とのコミュニケーションが苦手なため、戦艦内での生活は常に気まずさとの戦いである。艦内食堂で誰かと相席になるのが耐えられず、コックピットに隠れて食事をする姿は、戦争の重苦しさを完全に吹き飛ばすシュールな日常として描かれる。また、ナポリタンの食べこぼしがコックピットの操作盤に詰まり、戦闘中に機体が誤作動するという情けないトラブルが発生するなど、緊迫した戦場と限りなく間の抜けた日常が常に混ざり合っている。
物語が進むにつれ、スバルは失踪していた兄 イスズと再会する。天才的才能を持ちながらも家族関係に問題を抱えたイスズは、スバルの才能に劣等感を抱きつつ、メトゥス連合側につくかのような行動をとる。兄弟対決という一見ドラマチックな展開も、本作では徹底してギャグ風味に消化され、イスズの過剰にスタイリッシュな演出や、妙に長い“兄弟の過去回想”など、笑いのために設定さえも振り回される。だが兄弟の関係性は物語の軸として機能し、スバルが成長していく背景として意外な深みを与えている。
さらに、戦艦ティラミスのクルーたちも強烈な個性を持つ。艦長は威厳を保とうとしながらも毎回スバルの奇行に振り回され、副官ヴォルガーはスバルの心理状態を理解しようとして失敗し続ける。各キャラクターが真面目に役割を果たそうとするほど、ギャグとの落差が際立ち、戦場であるはずの宇宙が“ゆるい日常コメディの舞台”と化していく。
物語は最終的に、戦争の行方や兄弟の確執といった大筋のテーマに向かうが、作品の本質はあくまで“無駄に壮大な設定と、くだらなすぎる日常の衝突”にある。最新鋭ロボットの起動シーンですら、ヘルメットの匂いや食べかけのパンの置き場所が問題になるなど、シリアスとギャグが常に混ざり合う。本格SFのようでありながら、実際にはスバルが自分のミスやこだわりと戦っているだけ、という落差も魅力である。
『宇宙戦艦ティラミス』は、壮大な宇宙戦争を“誰も頼んでいない方向から面白くする”という異色の作品であり、SFロボットアクションとギャグ漫画の融合が生み出す独特の世界観が最大の特徴といえる。
●感想
最初は面白かった。
この漫画は面白いと思って、読んでいたのですが、途中から飽きました。
なぜでしょうか。
最初の良さが途中から思いっきり失われた気がします。
なんでこんな方向に進んでしまったのか不思議です。