★★★★
全4巻
2008年-2010年
●あらすじ(チャットGPTより)
『センチメントの行方』は榎本ナリコによる漫画作品で、過去作『センチメントの季節』の続編にあたる。テーマは前作同様「少女と心と性」であり、思春期から大人へと歩み出す女性たちが直面する孤独、欲望、そして自己肯定の難しさを描く。物語はオムニバス形式で展開され、さまざまな少女や女性が主人公となる。冒頭では、15年前に女子高生として夜の繁華街をさまよい、制服姿を報酬に身体を売っていた過去を持つ女性の語りから始まる。彼女はその行為が間違いであったと自覚しながらも、同じように苦しむ少女たちの姿に心を揺さぶられ、再び夜の街へ足を運ぶ。その動機は、かつての自分と同じ境遇にいる彼女たちを助けたいという切実な思いからである。
各エピソードでは、現代的な問題を背景にした少女たちが描かれる。SNSを介して知らない大人の家に入り込む少女、自らのアイドル活動と承認欲求のはざまで揺れる少女、過去に親友をいじめた罪悪感を背負い続ける少女など、多彩な人物が登場する。彼女たちは「見られる」ことや「価値を測られる」ことを強く意識し、社会や周囲の目線によって形成された自分像と向き合うことを余儀なくされる。その過程で彼女たちは傷つき、迷い、時に他者と関わることで新たな一歩を踏み出していく。
作品全体を貫くのは、「行方」という言葉が示す未来志向である。少女たちは過去と現在の狭間で揺れ動きながら、どこに進むのか、何を選び取るのかを模索する。性的な描写もあるが、それは刺激的に消費されるためではなく、むしろ登場人物の心の空白や孤独を浮かび上がらせるために用いられている。榎本ナリコは、性をタブー視するのではなく、人間の感情と社会構造を深く見つめ直す題材として提示している。『センチメントの行方』は、少女から大人へと変わる過程にある人間の「感情の行方」を静かに、しかし鋭く問いかける作品である。
●感想
なんだろうか。
思春期の少女の話。
前作もすごい内容ですけど、この作品もすごいですね。
エロ漫画のようでそうではない。
よくこんな作品を描けるなぁと思います。