★★★☆
2006年-2008年
全5巻
専務だった郡山氏が社長となることから常務島耕作は専務になります。
この辺は島耕作は派閥に属さないのですが、結果的に関係性が強い上下関係のところが出世するところは、何となくサラリーマン社会です。
専務となった島耕作は中国・インドに加えて北米も担当となります。
北米も加えたことは少し違和感がありましたが1巻の衝撃的な内容につなげるために無理やりだったのかもしれません。
島耕作の隠し子的な扱いのナンシーは日本で歌手としてデビューし大ヒットした後アメリカに戻りましたが、そこからジャンキーとなり転落人生へ。
最後は飛行機がマンションに突っ込んで亡くなります。
最後の最後で父親であることを伝えたのは良かったと思いますが、ここまで衝撃的な内容にする必要があったのかは疑問が残ります。
社長に向けてスキャンダルとなる個所をなくす必要はあったのでしょうか。
そして、恋人の大町久美子を別の男にとられ、それでもあまり気にしないところはさすがです。
その後、今度は昔カジノのディーラーだったパメラが会社の秘書となっているという急展開。
そこから薬の売人などもはや企業の話ではないほうが多くなっていきます。
ここまで無理な話をする必要はあったのかな・・・。
最後の4巻からはやっと企業っぽい話に戻ります。
五洋電機が敵対的TOBを仕掛けられたところにホワイトナイトとして参加し、なんとか勝ち統合することになります。
そして初代ホールディングスの社長に島耕作がなり、次の社長島耕作へと続きます。
この専務島耕作は少し話が横に逸れすぎた感があります。