★★★★
2008年-2010年
全4巻
●あらすじ(チャットGPTより)
西炯子の漫画『娚の一生』は、都会での恋愛や仕事に疲れた30代半ばの女性・堂薗つぐみが主人公である。東京でキャリアを築きながら恋人に裏切られ、人生に倦んだつぐみは、心機一転するように祖母が暮らす田舎の旧家へ移り住む。しかしその家にはすでに、祖母の友人で大学教授の独身男性・海江田醇が居候していた。海江田は60歳近い初老の人物で、頑固かつぶしつけな性格。つぐみの生活に強引に関わろうとする態度に、彼女は反発を覚える。
当初は互いに噛み合わず、つぐみは「一人で生きていく」という選択を固めようとするが、海江田はその考えを認めつつも、「人は誰かと共に生きることでこそ満たされる」と彼女に投げかける。彼の率直さと人間的な温かさに触れるうち、つぐみは次第に彼を意識し始める。だが年齢差や周囲の目、将来の不安など、二人の関係には現実的な壁が立ちはだかる。
やがて祖母の死を契機に、つぐみは自分の生き方を根本から見つめ直す。孤独を選ぶのか、それとも世間から理解されにくい関係であっても、海江田と共に生きるのか。葛藤を経て、つぐみは彼のそばにいることを選ぶ。互いに衝突しながらも寄り添う姿は、年齢や常識にとらわれない新しい愛のかたちを示している。
漫画版は全4巻で、都会と田舎、孤独と伴侶、自立と依存といったテーマを交錯させながら、「大人の恋愛」をリアルに描き切っている。単なる年の差恋愛譚ではなく、女性が人生の岐路に立ったときに「どう生きるか」を問いかける作品として読者に強い余韻を残す。
●感想
ものすごい不思議な話。
初老の大学教授と30代半ばの女性。
これがどんな話の展開になるのか、そんなことがあるのか、なんか不思議な内容です。
こういう作品はどうやったら描けるのかな。
50歳手前になって、普通の日常のような作品が非常に面白いと思うようになってきました。
やはり、マンガは読む時期、年齢、タイミングに大きく依存しますね。