★★★☆
2019年-2020年
全5巻
●あらすじ(チャットGPTより)
明治4年――──特権階級「華族」の御曹司、愛州幸乃助は、一度も「勃った」経験がなく、その深刻な悩みを誰にも打ち明けられずに生きていた。そんな彼が偶然出会ったのが、江戸時代から続く「首斬り家」当主の少女・洞門沙夜。公開処刑の場で、凜と刀を振るい返り血を浴びる沙夜の姿に、幸乃助の秘めた本能が初めて反応を示す――。
その出会いから、幸乃助は沙夜に惹かれていくが、彼女に言い寄るも冷たく拒絶されてしまう。そんな折、政府の重鎮・大久保利通から岩倉使節団への参加を持ちかけられ、幸乃助は苦悩しつつもヨーロッパへ向かうことを決意する。異国での経験を重ねて帰国した彼は、再び沙夜と再会するが、日本各地には「阿片」という麻薬が蔓延し、幸乃助を含め人々の生活を蝕んでいく。
やがて二人は駆け落ちをするが、沙夜は「明治の世を一緒に生きられない」と告げて姿を消す。失意の幸乃助は華族を捨て、沙夜が背負ってきた「死」の意味を知るため旅に出る。
物語は運命の西南戦争へと向かう。明治10年、幸乃助は陸軍として出征し、沙夜は西郷隆盛に共鳴する士族軍側につく。政府軍と士族軍が衝突し、敵味方に分かれて戦いに挑む中、戦場で再会した二人は命を懸けた言葉を交わし、互いへの愛を確かめ合う。やがて戦いは政府軍の勝利に終わり、沙夜と幸乃助は田舎でひっそりと生活を始め、幸乃助は画家として沙夜と共に静かな未来を選んだ。
この作品は、明治初期という変革の時代を舞台に、禁断の恋と身分の壁、戦乱と運命に翻弄されながらも強く生きる二人の姿を描いた、耽美な歴史ロマンとも呼べる作品です。
●感想
エロなのか時代ものなのか、よく分からないジャンルの作品ではありましたが、明治維新の話としてもまとまっていて面白く読めました。