「神々の山嶺」@夢枕獏×谷口ジロー

★★★★☆

1999年-2003年

全5巻

●あらすじ(チャットGPTより)

漫画『神々の山嶺』は、ヒマラヤのエベレストを舞台に、人間の極限状態と「なぜ人は山に登るのか」という問いを追いかける壮大な物語です。物語の始まりは、ネパールの首都カトマンズ。日本人カメラマンの深町誠は、骨董品屋で偶然、一台の古びたカメラを見つけます。そのカメラには、エベレスト初登頂をめぐって謎に包まれていた1924年の英国登山隊、マロリーとアーヴィンの足跡が刻まれていました。もしこのカメラに「登頂の証拠」が残されているなら、登山史を塗り替える大発見となります。深町はカメラの持ち主を追う中で、謎めいた日本人登山家・羽生丈二と出会います。

羽生丈二はかつて登山界で名を轟かせた伝説的な人物でしたが、仲間との確執や過酷な挑戦の末に姿を消し、消息不明となっていた男です。深町は次第に、羽生がそのカメラを持っていた可能性に気づき、彼を追っていくことになります。羽生は人付き合いが苦手で、執念とも狂気ともいえるほど山にのめり込んでいました。その生き様は「人はなぜそこまでして山に登るのか」という根源的な問いを深町に突きつけます。

物語は、深町が羽生の過去を調べるパートと、羽生自身の生き様が交錯しながら進みます。羽生は若い頃から圧倒的な才能を持ちながらも、仲間を危険に巻き込んだり、自らの意地で命を落としかけたりし、多くの人との関係を壊してきました。それでも彼は山を捨てられず、むしろすべてを失ってなお、ただ純粋に「山の頂」を目指し続けます。その姿は破滅的でありながらも、見る者の心を強く揺さぶります。

やがて深町は、羽生がエベレスト南西壁の「冬期無酸素単独登頂」という、常識では不可能と思われる挑戦を計画していることを知ります。それは人類がまだ成し得ていない極限の挑戦であり、失敗すれば確実に死が待っているものでした。深町はジャーナリストとして羽生を追い続けるうちに、彼の狂気にも似た情熱に引き込まれ、自らも「なぜ人は山に登るのか」という問いに答えを求めるようになります。

物語の終盤、羽生は孤独な挑戦の果てにエベレストの極限に迫ります。体力も酸素も尽き、凍傷で指を失いながら、それでもなお一歩を踏み出す羽生の姿は、人間の限界と「生きる意味」を示すかのようです。彼が最後に見た景色やその行方は明確に描かれず、読者に大きな余韻を残します。深町は羽生の挑戦を見届け、彼が示した「人が山に登る理由」を胸に刻むことになります。

『神々の山嶺』は、単なる登山漫画ではありません。山に魅せられた人々の生き方、仲間や社会との関係、そして極限に挑む人間の本質を描いた作品です。谷口ジローの圧倒的な画力によるヒマラヤの描写は、読者をまるで標高8000メートルの極寒の世界に連れていきます。羽生丈二という人物を通じて「生きるとは何か」「なぜ人は危険を冒してまで夢を追うのか」という普遍的なテーマが描かれており、読む人に深い問いを投げかけてきます。

この作品は1990年代から2000年代にかけて連載され、単行本は全5巻。日本だけでなく海外でも高く評価され、数々の賞を受けています。映画化もされ、多くの人に「人間の可能性」と「山の魅力」を伝えました。

●感想

すごい作品です。

山を描いた作品は岳が有名ですが、それと同等の作品。

なぜ山に登るのか。この気持ちが分かりませんが、冬の山に登り、死にそうになりながらなんとか生還。もしくは死。

危険が多すぎます。

それによってアドレナリンが出るからなのか。

日本で長谷川恒夫はある程度有名かと思いますが、この主人公は羽生丈二。

モデルになった人物はいるみたいですけど、このような人だったのか。

それにしても、山の漫画は最後は死んじゃうんですね。

やはり登山家にはなりたく無いなぁ。

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