★★☆
全12巻
2017年-2021年
『くにはちぶ』は、法律「無作為選出対象者無視法」(通称:くにはちぶ)によって、1年間全国民から完全に無視される罰を受けることになった中学2年生、道端たんぽぽを主人公に描くサバイバル・サスペンスです。この法律は、犯罪者や無作為に選ばれた人物に適用され、社会からの完全な孤立という形で罰を与えるものです。
たんぽぽはある日突然、学校や家庭、日常生活のすべてで誰からも無視される日々に直面します。親しい友人や家族からも一切の助けを得られない中、彼女はこの孤独と向き合い、社会が持つ歪みや自らの生きる意味を見つめ直すことになります。
物語は、たんぽぽの苦悩や成長を通じて、人と人とのつながりの重要性、法制度の持つ功罪、そして人間の本性を浮き彫りにします。極限状態に置かれた少女がどのように自分を保ち、生き抜くかがテーマとなっています。特に、罰を受ける間の法的免責という設定や、無視という罰が社会に与える影響は、読者に倫理や法の在り方について深い考察を促します。
設定は分かりますが、なんとも非現実的で、家族まで無視するとかもはや設定に無理があるとしか思えないストーリーです。
最後がどうなるかもなんとなく想像がついてしまい、これがそこまでの問題作なのかと思えてしまう内容。
この法律が出来た経緯についても、まぁそういうくだらない発想からだよねというところさえ読めてしまい、はっきり言ってストーリーは面白くないです。
もう少しひねりがあると良いと思うのですが。