「ニュクスの角灯」@高浜寛

★★★★

全6巻

2016年-2019年

主人公は、函館で西洋骨董店を営むギリシャ人のアレクサンドラ(アレク)と、彼女の店で働くことになった少女・美世(みよ)。美世は貧しい家庭の生まれで、両親を失った後、祖母に育てられていましたが、生活が苦しい中でアレクの店に奉公に出されることになります。

アレクは美世に骨董品や異国の文化、言葉などを教え、彼女に西洋の世界を広げていきます。一方、美世もアレクとの交流を通じて、時には骨董品の売買や国際的な顧客とのやりとりを手伝いながら、次第に自立心を育んでいく物語です。

美世が成長し、異文化と出会いながら自身の道を模索する一方で、アレク自身も過去の苦悩や故郷の家族に対する思いを抱えています。日本と西洋の文化がぶつかり合う時代、彼らの生きる世界には、国際的な摩擦や商取引の困難、そして人間同士の感情の衝突が描かれていきます。

作品のタイトル「ニュクスの角灯(ランタン)」は、ギリシャ神話の夜の女神「ニュクス」と、暗闇を照らす灯りを象徴しており、作品全体を通して、変わりゆく時代における光と影、希望と不安が交錯する物語を象徴しています。

美世とアレクの関係性や、彼らを取り巻く時代の動きが丁寧に描かれており、明治時代の日本と西洋の関係が詳細に描写されています。

不思議な雰囲気の漫画です。

明治時代の西洋文明が入ってきた時代、逆に日本の浮世絵などがヨーロッパで人気になりました。

そこに恋愛もあり、いろいろな話が混ざっていて、すごい惹きこまれるわけではないのですが、どんどん読み進めることが出来ました。

こんな漫画もいいものですね。

にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 漫画ブログ おすすめ漫画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画感想へ
にほんブログ村

にほんブログ村 漫画ブログ 今日読んだ漫画へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする