「部長島耕作」@弘兼憲史

★★★★★

1992年-2002年

全13巻

課長島耕作の続編。

前回、中沢が社長になることに伴い部長に昇格したところから始まります。

しかし、部長島耕作は始まってすぐに中沢が社長退任するという方向に。

ものすごい急展開で驚きです。

その後、反対勢力に左遷されないように初芝電産貿易に出向。

フランスでワインの貿易を行いだします。

きっとこの時期は日本でワインブームもあり、ちょうどよいネタだったのでしょう。

すぐに極上のワインを探し出し、それを広めます。

こんなに簡単に物事がいったらいいのになぁと思いましたが・・・。

その次はレコード会社に出向です。

ここでさらにびっくりな話になります。

アメリカで不倫相手との間で産まれた子供がものすごい歌手の才能があり、歌手として大ヒット。

さすがにこれはないだろうと思いますが、どうしようもないですね。

そして実の娘と仕事のコラボもしはじめ、最後には二人の娘が兄弟と知らないまま一緒に歌手とマネージャという展開に。

ここまでくるとなんでもありかなという感じもします。

そこからさらに急展開。

今度は九州の販売センターに左遷されてしまいます。

これはありそうな話です。さらにその会社の社長は元部下。しかもものすごい嫌な人間です。

こういった展開は現実でもあります。

それにしてもどうしようもなく仕事が出来なくて嫌な人間でも、大企業だとある程度上に行ってしまうのが恐ろしいですね。

これも現実である話です。

こんな状況が日本の経済をどんどん駄目にしていっているんだろうなと思います。

最後は社長交代となり売り上げを上げ、その業績が認められて取締役になります。

ありえないストーリー展開も多いのですが、それでも全体的にサラリーマン事情をよくまとめた作品だなと思います。

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