★★
2006年-2008年
全3巻
●あらすじ(チャットGPTより)
貴族の令嬢リリーナ・コラーディは、学業も運動も完璧ないわゆる才女。ただ一つだけ悩みがありました。それは画家である兄・ミッシェルが、リリーナをモデルにしたヌード画ばかり描いてしまうこと。大好きな兄に逆らえずモデルを務め続けるリリーナは、どうにかして完成後の絵だけでも「消したい」と願うようになります。
そこで彼女はメイドのソフィアの協力を得て、自ら「怪盗リリス」と名乗り、美術館に展示された兄の作品をこっそり盗むことに。絵は兄の名誉には関わらないよう返却しつつ、自分の気持ちは捨てずに秘密の活動として続けていきます。
ところが、ある夜、展示品を狙って美術館に忍び込んでいたリリスの前に、兄・ミッシェルが現れます。驚いたのは兄のほうで、リリスに一目惚れしてしまったのです。正体が妹であるリリーナと知らずに思いを抱く兄。リリーナの複雑な気持ちは高まります。愛する兄に気づかれないようにしながらも、わだかまりや戸惑いも募り、物語は予想外の方向へと進んでいきます。
リリス(=リリーナ)と兄ミッシェルの逢引のような密かな時間には、甘さと切なさが混在し、読者もドキドキさせられます。「アリーヴェデルチ(Arrivederci)」というリリスの去り際の決め台詞も印象的。イタリア語で「さようなら」を意味し、ミステリアスでロマンティックな雰囲気を高めます。
最終巻では、兄の想いに向き合うリリーナが、自分のアイデンティティや兄との関係をどう受け止めるのかが描かれています。妹として、そして怪盗として、複雑な感情を抱えながら葛藤するリリーナに、強く心を揺さぶられる展開です。
●感想
昔はこういう作品も普通に読むことが出来たのに、歳をとるとこの手の作品を読むのが結構面倒くさくなってしまいました。
なんかハラハラドキドキすることもなく、どうでもいいんだよなぁと思ってしまいます。
これはもはや少年の心を失くしてしまっていますね。