★★★★
2018年-2020年
全3巻
●あらすじ
熊沢直達と榊千紗の心の葛藤と成長を描いた物語です。主人公の熊沢直達は、高校入学を機に母方の叔父が住むシェアハウスに転入し、千紗と同じ家に住むことになります。直達は、10年前に父親が千紗の母親と不倫し駆け落ちしたことを知り、千紗が抱える心の痛みに寄り添いたいと考えるようになります。直達は美術部に所属しており、物静かで優しい性格です。
千紗は26歳のOLで、感情表現が控えめで顔に出ることが少ないが、時折シェアハウスの住人たちに高級な肉を振る舞うことがあります。彼女は10年前に母親が直達の父と不倫し家を出て行ったため、父親に対して厳しく接しますが、直達や他の住人には優しく接することができます。恋愛には興味を持たず、出不精な性格ですが、猫のミスター・ムーンライトを可愛がる姿が描かれます。
物語は、過去の不倫という重い出来事を背負った二人が、互いに理解し合い、心の傷を癒しながら成長していく様子を描いています。
●感想
タイトルからほのぼのとした作品かなぁと思っていたのですが、全然違いました。
映画化されたそうで、映画見る前に漫画を読んでおこうと思い読んだ作品です。
家から離れた高校に通うため、叔父の住む家に居候をすることになったら、そこはシェアハウスのような場所で、そこに父と不倫して出ていった相手の母の子供がいるという、かなり複雑な設定です。
その事実を知って、そこからどう考えるのか、なかなか難しい状況ですが、少しずつ変わっていきます。
最後もハッピーエンドなのか分かりませんが、そう落ち着くのかと。
少ない巻数ですが、読み応えのある作品でした。