★★★☆
全9巻
2010年-2011年
復讐をテーマにしたホラー・ファンタジー作品で、主に「地獄少女」と呼ばれる少女・閻魔あいを中心に展開されます。
物語は、日常生活に潜む苦痛や悲しみを抱える人々が、自分に対して行われた理不尽な仕打ちに対して復讐を望む様子を描いています。
物語の中で、復讐を求める者は「地獄通信」という不思議なサイトにアクセスし、そこに復讐したい相手の名前を投稿します。
その結果、閻魔あいが現れ、依頼者に契約を持ちかけます。
契約が成立すると、依頼者はその復讐のために魂を地獄に送ることになりますが、代償として自らも後に地獄へ落ちる運命を背負うことになります。
閻魔あいは、冷静で神秘的な存在であり、彼女自身にも複雑な過去があります。彼女の行動や感情は、復讐を望む人々の心情を反映し、物語は彼女を通じて人間の欲望とその結果を描いています。
一方で、復讐を果たすことが本当に正しいのか、依頼者たちの内面に潜む苦悩や葛藤が物語の深みを加えます。
各エピソードは独立しているものの、全体としては閻魔あいの存在が人間社会における復讐の是非を問いかける構成となっています。
びっくりするほど各ストーリーが幸せになれません。
「人を呪わば穴二つ」という言葉の通り、被害を受けて呪った人も地獄行になってしまいます。
これでいいのか。何がしたいんだという感じなんですけど、まぁそういう設定だから仕方ないですね。
最後は集団心理でとんでもない方向にいっています。
どんどん地獄行。
これにはびっくりしました。
簡単に人を呪ってはいけませんね。
